文部科学省は4日、子どもの不登校や自殺に関する2022年度の調査結果を発表しました。その中で、体罰や厳しい指導が原因で子どもが自殺する、いわゆる「指導死」の件数が初めて明らかになりました。
調査結果によりますと、小・中・高校生が自殺したときに置かれていた状況に「教職員による体罰、不適切指導」という選択肢が新たに設けられ、全国で小学生1人と高校生1人の合わせて2人がそれに該当していました。
教職員の暴力などを苦に命を絶つ「指導死」を巡っては、2012年に岡山市の操山高校で野球部のマネージャーだった当時2年生の男子生徒が自殺していて、2021年、第三者調査委員会が「監督の叱責が自殺の大きな要因だった」と結論付けました。
岡山県教育委員会は2023年3月、不適切な指導に対するより厳しい懲戒処分の指針など、再発防止に取り組むと議会に説明しています。