岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題で22日夜、町が説明会を開き専門家が住民に健康への影響について説明しました。
説明会には住民ら約140人が参加しました。外部有識者による委員会で委員長を務める岡山大学大学院の頼藤貴志教授は過去の特定健診のデータなどから、「現段階で健康への影響があるとはいえない」と説明しました。
住民からは子どもの発達などへの不安の声が出たほか、「早く血液検査をして今後のデータを調べてほしい」と求める声が相次ぎました。
(住民)
「通常の何十倍の濃度の水を何年間も飲まされて、われわれは安心ができない」
(岡山大学大学院/頼藤貴志 教授)
「委員会でも(血液検査をするか)検討させていただいている。もちろん町の考え方もあると思いますし、僕たちも提案していきたい」
住民からは他にも、町のこれまでの対応への不満が多く聞かれました。
(住民)
「説明は丁寧にしていただいたんですけど、まったく不安は解消されず、今後町がどう対応していくのか聞きたかった」