岡山県吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題で、外部の有識者で作る委員会が17日初会合を開き、町民の健康への影響などについて非公開で協議しました。
委員会には大学の研究者や地域の医師ら9人の委員が参加しました。委員長を務める岡山大学大学院の頼藤貴志教授によりますと、円城地区とそれ以外の地区の町民の昨年度の特定健診のデータなどを比較したところ、海外で指摘されているコレステロールや肝機能への影響と、早産や低出生体重児の割合について、いずれも「現時点で影響があるとは言えない」という分析結果などが報告されたということです。
委員会は年度内に数回の会合を開いて、町への意見を取りまとめる予定です。