四国電力を中心とした企業が2027年夏の開業を目指す外資系の高級ホテルの概要が明らかになりました。サンポート高松と直島に同時オープンさせ、周遊型の観光を促します。
四国電力や銀行、JR四国など9社が出資する合同会社が事業主体となり、「マンダリン オリエンタル ホテルグループ」に運営を委託します。
(マンダリン オリエンタル ホテルグループ/フランチェスコ・チェファル 最高開発責任者)
「マンダリン オリエンタルの歴史に裏付けられたサービス、お客さまへの体験を提供すべく、唯一無二のリゾートを開業します」
高松市サンポートには、当初の19階建ての計画を変更し、地上13階、地下1階建てのホテルを建設します。92の客室とスパやジムを備える予定です。
敷地は、香川県が所有する約5000平方メートルの土地で、15日、県と売買契約を結びました。
そして、周遊型の観光を狙って、香川県直島町の本村地区にも「古民家風ホテル」を整備します。登録有形文化財の母屋などを維持改修したメイン棟に、離れ3棟を新築し、客室は22室の予定です。
当初、2025年9月の開業を目指していましたが、建築資材の高騰により約2年ずれこみました。
(合同会社 四国まちづくり&おもてなしプランニング/福家武 代表)
「残念ながら2025年の瀬戸内国際芸術祭には、開業が間に合わない状況ですが、開業前から地域の魅力をプロモーションといった形で訴求していきたい」
高松、直島ともに宿泊料金は1泊10万円以上を想定しています。建設費は合わせて約250億円で、2024年夏の着工予定です。
「マンダリン オリエンタル グループ」のホテルは国内では東京に続いて2つ目。こうしたエリア周遊型の高級ホテルは海外でも珍しいそうです。