行方不明者の捜索などに活躍する嘱託警察犬の委嘱式が高松市で行われました。
香川県警察本部が民間で飼育されている14頭に警察犬の委嘱をしました。委嘱期間は4月1日から2025年3月31日までの1年間です。
香川県警によりますと、2023年1年間の香川県の警察犬出動件数は112件と過去10年間で最多となっていて、警察犬の需要は今後ますます高まると予想されます。
香川の警察犬と言えば、ずっこけ警察犬として人気だったラブラドールの「きな子」。
「きな子」の愛くるしい姿と「ずっこけ」ぶり、そして、嘱託警察犬の試験に何度も落ちひたむきに挑戦する姿は人気を集め、映画のモデルにもなりました。
そんな「きな子」に長く寄り添っていた「丸亀警察犬訓練所」所長の亀山伸二さんが3月16日、病気で亡くなりました。亀山さんはラブラドールの警察犬の第一人者として長年、警察犬の指導に尽力しました。
26日、委嘱された警察犬14頭のうち4頭が「丸亀警察犬訓練所」から選ばれています。
現在は長男の篤志さんが亡き父の遺志を受け継ぎ、「きな子」のひ孫にあたる「しょうゆ豆」などの訓練に励んでいます。
(丸亀警察犬訓練所/亀山篤志さん)
「(父は)とても大きなものを残してくれたなと思っています。僕も頑張ってもっとスキルを磨いて活動していきたいなと思っています」