2025年の瀬戸内国際芸術祭の実行委員会の総会が開かれ、新たに加わる沿岸部の3つのエリアを含めた会場ごとの展開方針が明らかになりました。
実行委員会の総会には、自治体や経済団体の代表ら約50人の委員が出席しました。
瀬戸芸2025は、2025年4月18日から、春、夏、秋の3会期、あわせて107日間開かれます。
新たに加わるさぬき市の「志度・津田エリア」は自然や四国遍路の上がり3カ寺、東かがわ市の「引田エリア」は日本一の生産量を誇る手袋産業など、宇多津エリアは神社仏閣や古い町並みなどを念頭に作品計画を練ります。
また、これまで会場だった坂出市の沙弥島は、与島、瀬居島を含めた「瀬戸大橋エリア」とします。
瀬戸芸の実行委員会を巡っては、香川県の包括外部監査で、財務内容の情報公開の不十分さや多額の繰越金の使い道が明確になっていないことなど、多くの問題点について改善が求められました。
これを受け、今回の収支計画では、収支の差額1億100万円を2026年度以降の作品の維持管理費にすることを明記しました。
(香川県/池田豊人 知事)
「どのような資金の使われ方がしているのかについて、より情報公開を徹底していきたい。(外部監査の)指摘に対応して改善していきたいと思っています」