防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。岡山県美作市で消防用機材の操作技術を競う大会が5年ぶりに開かれ、消防団員が日頃の訓練の成果を披露しました。
(訓練の様子)
「火点は前方の標的、水利はポンプ右側後方防火水槽」
美作市で行われた「美作市消防団消防操法大会」。コロナ禍の影響で5年ぶりの開催です。
美作市の6つの方面隊から選ばれた消防団員66人が参加し、操作技術の正確さや機敏さを競いました。
(美作市消防団/永井秀一 団長)
「突発的な災害も多く発生する中で、ほんとに我々の役割は大きなものがあると思うんです。そういう面でも力が発揮できるんじゃないか、そういうような団体じゃないかなというふうには思っております」
競技は、持ち運びができるポンプに1本のホースをつないで消火を行う「小型ポンプの部」と、消防ポンプ自動車を操作して2本のホースをつないで消火を行う「ポンプ車の部」の2種目です。
どちらもせりふや動きなどは、あらかじめ決められた一連の手順に沿って行います。
選手は指揮者の号令に合わせて、全力疾走。この大会では実際の放水は行いませんが、火点と呼ばれる的をめがけて放水の態勢を取ります。
応援の団員らは選手の健闘に拍手を送っていました。
「小型ポンプの部」は美作方面隊が、「ポンプ車の部」は作東方面隊が優勝しました。優勝したチームは、7月に行われる岡山県大会に出場します。
(小型ポンプの部優勝 美作方面隊/内藤大輔 部長)
「県大会でも優秀な成績が残せるよういっそう練習に励み、美作市民の方の災害などお力添えができるようにしていきたいと思っています」
(ポンプ車の部優勝 作東方面隊/小林佑輔 団員)
「初めての水出し操法を経験することになりますので、いち早く火点を倒して素晴らしい結果をもたらせるように頑張りたいと思います」
消防庁によると、全国の消防団員の数は1980年頃は100万人を超えていましたが、1990年には100万人を割り、2020年には約81万8千人まで減少しています。
(美作市消防団/永井秀一 団長)
「美作市(消防団)は現在1900人弱入っていただいていまして、それプラス、機能別というシステムを作りまして、学生さんにも入っていただくということで、(団員の)大きな減少がないんです。安全安心な住みやすい町づくりを目指して、消防団も何かの力になっていけたらいいなというふうに考えております」