防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。地域の災害への備えについて住民らに知ってもらおうというイベントが岡山市で開かれました。
(高所作業車体験に参加した児童は―)
「楽しかった。岡山城とか景色が見えて、すごく良かった」
3月24日、岡山市北区の旧内山下小学校で開かれた「防災ラボ」。地域住民ら約200人が参加しました。
(岡山市内山下地区連合町内会/松浦満 会長)
「備蓄品を眺めてもらって、あるということを確認していただきたいということで開催しました。全部、内山下地区で自主的に備蓄したものです。金額にして約700万円ほど、今期末でもう100万円ほど入りますから800万円ぐらいの備蓄になると思います」
内山下地区連合町内会では災害時に備え、旧内山下小学校に138種類もの備品を保管しています。体育館でそれらの備品を紹介しました。
簡易トイレやテント、救助器具など共同で利用するものや、ライトや衛生用品など個人で使う日用品など多岐にわたります。
(参加者は―)
「(保管備品を)初めて見たんですが、女性のものだったり、赤ちゃんのものだったりっていうのがあるんで、ほんとに地域に暮らしてる人に根ざすものがあってありがたいなと思いました」
また、こちらで組み立てているのは避難場所で使うオリジナルの仮設間仕切りです。
(岡山市内山下地区連合町内会/松浦満 会長)
「建設現場の養生材です。市販のものはあまりにも高すぎて使えないということで、安く作るしかないということで考えました」
プライバシーを確保して避難生活を少しでも快適に過ごせるようにと、建設業を営む松浦会長が考案しました。
(参加者は―)
「簡単にできてすぐたんで、そこが良いかなと思い、また、こういうスペースがあるのはとてもありがたいことですね」
グラウンドでは消防車や高所作業車が展示されたほか、自衛隊による炊き出しカレーの試食会も行われました。
(参加した児童はー)
「防災のことが知れてよかったです」
「消防士さんとか来て楽しい」
(岡山市内山下地区連合町内会/松浦満 会長)
「地区でやっているんですけど、私たちの考え方としては、この辺りは帰宅困難者がたくさん出るんじゃないかということで、その人たちもここで(避難)できますよという形にしようと思っています。いつでもここへ来たら命がつなげるという形にしたいということです」