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20年で100分の1に 漁獲量が激減しているイイダコ 香川県と漁業者が卵を瀬戸内海に放流

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 ここ20年で100分の1にまで減っています。漁獲量が激減しているイイダコを増やそうと、香川県と漁業者がイイダコの卵を瀬戸内海に放流しました。

(記者リポート)
「今回放流するのは抱卵イイダコです。メスのイイダコが貝殻に約250の卵を産み付けたものです」

 この抱卵イイダコは香川県が水産試験場で育てたもので、香川県多度津町の港に750個が運び込まれました。卵の放流は県が3年前から取り組んでいて、今回は初めて漁業者も自らの水槽で「抱卵イイダコ」を育てました。

(中讃地区底曳網協議会/丸本裕司 会長)
「一番は漁業関係者に今の現状を分かってもらう。漁獲量が少なくなっている危機感を分かってもらうために」

 香川県によりますと、県内のイイダコの漁獲量は2002年の199tをピークに減り続けていて、2023年は1.7tと100分の1にまで減っています。

 激減の要因は底引き網漁業だけでなく、一般の人によるレジャーとしての釣りで取りすぎていること。

 さらに、イイダコを捕食するタイやハモの増加などが考えられます。

 香川県は2023年、釣り人らに対してイイダコ釣りの期間を9月から10月中旬の午前中に制限しました。

 漁業者も、8月から9月にイイダコが取れた場合は自主的にリリースしているといいます。

(中讃地区底曳網協議会/丸本裕司 会長)
「今していることは小さな一歩だと思うんです。それが後々に大きな一歩と思えるようになったらいい」

(香川県水産試験場 増養殖研究課/中山博志 課長)
「この動きが他の地区とかにも広がって、イイダコ資源を何とかしようという動きが広がっていけばいいかなと」

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