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「マイナ保険証」利用を推進する医療機関の診療報酬を加算 患者の負担増加に疑問の声 香川

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 国は医療現場での利用率を上げるため、6月から「マイナ保険証」の利用を推進する医療機関に診療報酬を加算しました。結果として受診する私たちの負担が増えるかたちになり、患者からは疑問の声もあがっています。

 6月1日、医療機関に支払われる「診療報酬」が改定され、初診料や入院基本料などが引き上げられました。マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」の利用に関する改定も……。

 その中の1つが「マイナ保険証」の利用を推進する医療機関への診療報酬を増やすというもの。加算される診療報酬は初診で8点、歯科は6点、調剤は4点です。病院に入る報酬は初診で80円増えることになります。

 一方、患者側からすると、3割負担の場合は支払いが24円増えます。マイナ保険証と現行の保険証のどちらを使っても変わりません。

(松木梨菜リポート)
「厚生労働省によると、マイナ保険証の利用をポスターでPRするなど活用を推進している医療機関が対象になります」

 今回の加算について、国は医療のデジタル化「医療DX」を進めるためとしています。

 マイナ保険証の利用率は2024年1月時点で香川県で4.78%、岡山県で4.42%と低迷しています。

 この他にも国は、患者が現行の保険証ではなく「マイナ保険証」を使って受診した方が医療機関に入る報酬が増える仕組みも6月1日に導入しています。

 医療現場からは疑問の声も上がっています。

(香川県医師会/久米川啓 会長)
「医療DXを進めることはわれわれは賛成ですけれども、(マイナ保険証の)義務化を患者さんや医療機関に少し押し付けてるような感じがする」

 病院を受診している人は……。

「あまり好きじゃないですね。患者さんの負担が増えるんでしょ、私たちの。(やり方として)あんまり好きじゃない」
「(医療DX化などに)生かされるんだったら構いません」

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