夏の甲子園、岡山学芸館は2回戦で静岡の掛川西と対戦。先発のマウンドに上がったのは、かつて甲子園で投げた兄の背中を追う背番号11。兄の声援を受けながら投打に活躍しました。
(記者リポート)
「1回戦を1対0と接戦で勝ちがった岡山学芸館。学校史上初となる夏2勝目に向け、応援団も一丸となって戦います」
先輩たちを超え、新しい歴史を作る。学芸館の先発は、背番号11の丹羽知則。
岡山大会で20イニング余りを投げ、わずか1失点。1回戦で好投した背番号1の沖田と並ぶ、2枚看板です。
その姿を応援席で見守るのは、兄の淳平さん(22)。5年前、学芸館が夏の甲子園に出場した時の左のエースです。
(丹羽投手の兄/淳平さん)
「同じ舞台で兄弟で立てているということがめちゃくちゃうれしい。何点取られようが、打たれようが最後まであきらめずに戦ってほしい」
丹羽は1回表、1アウト1塁・2塁のピンチ。相手の4番を見逃しの三振!さらに続くバッターも抑え、無失点で切り抜けます。
0対0で迎えた2回ウラ、学芸館は1アウト1塁・3塁のチャンス。8番・田井のショートゴロの間に3塁ランナーが生還し1点先制!先発の丹羽を援護します。
丹羽は仲間の守備にも助けられ、掛川西打線を7回まで0点に抑えます。
7回ウラ、1点リードの学芸館は7番・佐藤。この日2本目のヒットは、フェンス直撃のスリーベース。
その後2アウト3塁となり、打席には丹羽!
レフトへのタイムリーを放ち、自らのバットで貴重な追加点をあげます。
丹羽が9回を投げ切り、学芸館は2試合連続の完封勝利、学校史上初となる夏2勝を挙げ、ベスト16に進出しました。
【岡山学芸館 2‐0 掛川西(静岡)】
(丹羽投手の兄/淳平さん)
「とものいいところが全部出ていた試合だったので、次も頑張ってほしいと思います。とも頑張れ!」
(岡山学芸館/丹羽知則 投手[3年])
「(兄に)先発だったら本当に任されたイニングを頑張るだけだと言ってもらったので、兄の言葉は大きかったと思います。ベスト8というのが、兄を超える意味もあると思うので次の試合は本当に本気で勝ちにいこうと思います」
岡山学芸館の次の試合は順調に行けば17日の第3試合で、鹿児島代表の神村学園と対戦します。