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和の食と体験を 海外の富裕層をターゲットにしたツアーを10月から販売へ 香川・善通寺市

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 「空海が生まれた町」とされる香川県善通寺市が、海外の富裕層をターゲットにした体験型のツアーを2024年10月から販売します。インバウンド需要を取り込むための武器は「和を生かした食と体験」です。

 善通寺市のフランス料理店「ル・ペイザン」です。

 モニターツアーでやってきたのは外国人向けの旅行ガイドや、アメリカやオーストラリアのインフルエンサーらの一行です。

 彼らが堪能しているのは「精進フレンチ」です。季節の野菜や湯葉などで作られたオードブル。

 「精進フレンチ」は、肉や魚を使わず野菜や果物などを用いて作る日本の精進料理の技法を取り入れたフランス料理で、この店では約20年にわたり提供しているそうです。

 仏教やヒンドゥー教で食べることを禁じられているニラ、ニンニクなども使用していないということです。

(参加者)
「味も良いし、色も形もすごく面白いし、お肉や魚が食べられない方がたくさんいらっしゃるので、すごく喜ぶと思います」

 国はインバウンドの地方誘客や観光消費の拡大を進めています。
 善通寺市は2024年10月から販売するツアーに「精進フレンチ」を組み込み、ヴィーガンなど菜食主義の富裕層を取り込みたいとしています。

(記者リポート)
「続いて一行がやって来たのは74番札所、甲山寺です。これから体験するのは瞑想体験です」

 一行は本堂に入り、住職から話を聞きます。
 姿勢を正し、呼吸を整え、静かに自分の心を満月に重ねるなどして、宇宙の中に自分がいることを想像しながら時間を楽しみます。

(参加者は―)
「リラックス!」
「気持ちいい」
「心が清められた気分です」

 このほか「宿坊でお経を唱える体験」や「讃岐提灯づくり」など10の体験コンテンツを用意しています。

 善通寺市は23日まで実施されるモニタツアーの感想を旅行プランに反映し、2024年10月から販売する予定です。
 2025年1月までの4カ月間で、インバウンド客をメインに延べ275人の「体験者」の獲得を目指しています。

(善通寺市/松川直人 副市長)
「善通寺は弘法大師・空海の誕生の地ということで、他の近隣市町では体験できないものであると考える。特色を生かして強みとして売り出して行けたら」

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