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「虐待を受け入れざるを得ない心理状態だったと思う」岡山市女児虐待死 専門家が母親の心理状態を説明

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 岡山市で交際相手と共謀して幼い娘に虐待を繰り返し死なせた罪などに問われている母親の裁判員裁判です。
 27日の裁判では、犯罪心理鑑定を行った専門家が「母親は虐待に疑問を持ちながらも受け入れざるを得ない心理状態に陥っていた」などと話しました。

 逮捕監禁致死と強要の罪に問われているのは、岡山市の無職、西田彩被告(36)です。

 起訴状などによりますと、西田被告は2021年9月、当時の交際相手ですでに懲役14年の判決が確定している船橋誠二受刑者(41)と共謀し、娘の真愛ちゃん(死亡当時6歳)に虐待を繰り返し死なせたなどとされています。

 8月20日の初公判で、西田被告は「自ら率先して虐待したわけではない」と起訴内容を一部否認し、弁護側は「共謀は成立せず幇助にとどまる」と主張しました。

 27日の裁判では西田被告の犯罪心理鑑定を行った専門家が出廷し、「船橋受刑者がしつけを口実に見せしめのように虐待し、西田被告が助けられない状況を作ることで親子関係を分断しようとしたのではないか」などと話しました。

 西田被告が真愛ちゃんを助けられなかった理由については、「虐待に疑問を持ちながらも、『しつけができない自分が悪い』という意識を船橋受刑者に植え付けられ、受け入れざるを得ない心理状態だったと思う」と説明しました。

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