全国的に続いている盆栽の盗難被害。松盆栽の産地として知られる高松市鬼無町でも2024年7月、大量の盆栽が盗まれていたことが分かりました。
警察によると2024年7月5日から6日の朝にかけて、高松市鬼無町の2つの盆栽園から合わせて61鉢の盆栽が盗まれました。被害額は約200万円で警察が窃盗事件として調べています。
関係者によると盗まれたのは黒松と五葉松の盆栽で、高さが40cmほどの「中品」と呼ばれるものが多いということです。
日本盆栽協同組合によると、2023年から全国的に松盆栽が盗まれる被害が続いているということです。
(北谷養盛園/北谷隆一さん)
「昔の盗難っていうのは盆栽好きな方がちょっと出来心で盗ったという印象だったが、最近の全国的な盗難はお金のためにやっているような、悪質さが増しているような印象です」
鬼無町で松盆栽の生産や販売を手掛ける北谷さんは、盗難の手口は以前よりも巧妙になっているとして盆栽の愛好家にも注意を呼び掛けています。
(北谷養盛園/北谷隆一さん)
「もしかしたら下見に来て、後から狙いを定めて盗難に入るのもあるのかなという、愛好家さんからも盗られたという話が出ているみたいなので、なるべく盗られないような対策をとっていただけたらなと思います」