10月に入り、2024年で最多となる約2900品目の食品や電気代などが値上がりする一方で、子育て世帯にかかわる制度の変更もあり、暮らしが変わりそうです。
(買い物客は―)
「食べるものが上がるのは一番生活がしづらい」
「節約しないといけないなと思います」
「帝国データバンク」によると食品メーカー195社を対象とした調査で、飲料・食料品は2911品目が10月1日から値上げになります。主な要因は原材料や物流費の高騰などで、4月を上回る2024年最多の値上げラッシュです。
(松木梨菜リポート)
「値上げされる品目の半数ほどがペットボトルなどの飲料です」
酒類・飲料では1362品目が値上がりし、値上げ率は平均で16%前後です。このほか平均で20%前後の値上げ率となったのは、ハム・ソーセージなどの加工食品です。
(松木梨菜リポート)
「カカオが原料のチョコレートを使ったお菓子の価格は、1割から2割ほどアップしているということです」
ゆめタウンでは家計を応援しようと、毎月120品目ほどの商品の価格を値下げする取り組みも行っています。
(ゆめタウン高松/梶原雄一朗 支配人)
「1割以上下げてる商品もあります。来年1月、2月までは物価高の中でお客様の応援は継続させていただきたい」
値上げの波は「電気代」にも。政府の補助金が減額になるため、一般的な家庭で10月使用分の電気料金が中国電力で374円、四国電力で371円、アップします。
一方で、子育て世帯の経済的な負担軽減を図ろうと国の制度が変わります。
これまで中学生まで支給されていた「児童手当」が10月1日から高校生まで拡充され、月に「1万円」が支給されます。第3子以降は0歳から高校生まで「3万円」に増えます。所得制限は撤廃されます。
(0歳児の母親は―)
「生活の水準が厳しくなってきている中、制度(変更)はありがたいと思います。もうちょっと生活しやすいようになってくれたらいいなと思います」
帝国データバンクは、今後の値上げについて年内は落ち着いた推移となると予測していますが、お米の価格高騰を背景に、「パックご飯」が年末にかけて一斉値上げされるとしています。