香川県三豊市の粟島で、20年以上前に島民が立ち上げた劇団の公演が行われました。新型コロナ禍を経て5年ぶりに復活し、93歳の座長を筆頭に観客に笑顔を届けました。
三豊市の粟島で26日に行われたのは「粟島ふる里劇団」の1日限りの復活公演です。
座長を務めるのは山北友好さん。劇団最高齢の93歳です。衣装やカツラなど舞台道具のほとんどが山北さんたちの手作り。
島の仲間に笑顔を届けたい。歌や踊りが好きな島民が集まって20年以上前に結成したこの劇団は、次第に評判を呼び、これまで香川県の100カ所以上で公演を行ってきました。
新型コロナの影響で休止が続き、5年ぶりの開催となった今回。ブランクはあっても、体に染み付いた笑いの演技は健在です。
粟島の人口は140人余りで高齢化率は8割を超えますが、パワーあふれる1日限りの名演の復活に、会場は笑い声であふれました。
(粟島ふる里劇団 座長/山北友好さん)
「もうあかんと思ったけど、なんかやれたわい。島のためにな」
(演者は―)
「私の踊りはもう2人のアドリブばっかり、その時その時や。81歳、頑張った」
「いいですね、やっぱりね、楽しいです。またやりたいなと思います」