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瀬戸芸秋会期に向けて 若手作家2人が粟島で暮らしながら島の人と制作活動 香川・三豊市

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 瀬戸内国際芸術祭の秋会期(2025年10月3日~11月9日)に向けて、2人の若手アーティストが香川県三豊市の粟島で暮らしながら島の人と一緒に作品を作ります。

 三豊市の須田港から船で15分、人口約130人の粟島。島のアート施設「粟島芸術家村」で7日、2人の芸術家の「入村式」が行われました。

 東京都出身の柏木崇吾さんと中国内モンゴル自治区出身のタオリグ・サリナさんが、約4カ月、粟島に滞在して制作活動に取り組みます。

 入村式には東京芸術大学の学長で、粟島芸術家村の総合ディレクターを務める日比野克彦さんや島の人、ボランティアが参加しました。

 2人は「粟島でかつて盛んに行われていた瓦の生産や船乗りの歴史などに着目しながら作品を作りたい」と構想を伝えました。

 入村式が終わり、写真撮影へ。島の人たちがサリナさんに着せたのは、華やかなウェディングドレスです。

 柏木さんも、同じ柄のネクタイをつけます。実はこの2人、2025年2月に結婚したばかりの夫婦です。

 大学時代、日比野さんの研究室で出会ったのをきっかけに結ばれ、2人そろって粟島を訪れました。

 ドレスやネクタイは粟島芸術家村で過去に作られた作品。島の人たちが「結婚してどんな色に染まったか」をテーマにペイントしたものです。

 ほかにも2010年からほぼ毎年国内外の若手アーティストを招いている粟島芸術家村では、歴代の作品を大切に保管・展示しています。瀬戸芸が開かれていない年にも島の人やボランティアがガイドをしながら毎週土曜日に一般公開しています。

 サリナさんと柏木さんは、制作に向けて早速、リサーチを始めました。

 元船乗りの山北友好さんの家を訪れ、海外から持ち帰ったお土産や当時の写真などを見ながら話を聞きました。

(柏木崇吾さん)
「島民の方々としっかりコミュニケーションをとって作っていけたらなと思っています」

 2人と島の人の共同作業は約4カ月続きます。

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