香川県には、SNSなどで「日本一高い」と言われている信号機があります。高さの理由を調べると、事故を防ぐための工夫が見えてきました。
運転中や歩いているときに見ている信号機。香川県には約2000基ありますが、少し変わったものも……。
(記者リポート)
「こちらの信号機、とても高い所にあります。見上げると首が痛くなりそうです」
香川県綾川町のことでん陶駅の近くにある「綾川町的場交差点」。ここにあるのがSNSなどで、「日本一高い」と言われている信号機です。
身長178cmの記者が並んでみると、高さは一目瞭然。香川県内の標準的な信号機の2倍にあたる11mもあります。
なぜ、こんなに高い?
高さの理由を尋ねたのは、香川県警本部交通規制課の小川泰司さんです。
信号制御の心臓部である「交通管制センター」では、巨大なモニターに渋滞や主要交差点の様子がリアルタイムで表示されています。
(香川県警本部 交通規制課 交通管制センター施設担当/小川泰司さん)
「(Q.なぜ高いんですか?)付近にことでんの線路高架がございまして、その高さと信号灯器の高さがちょうど重なるということもありますので、今現在の位置に設置しているという状況でございます」
標準の高さに信号機を設置すると、高架側から来た車は高架に隠れて見ることができません。
高架に付ければいいと思いますが、信号機は、強度や維持管理のために信号柱を立てて設置するのが基本なんだそうです。
高架に近づくと、交差点の向こう側の信号機が見えてきます。
遠くからでも近くからでもドライバーが確実に見ることができるようにした結果、非常に高い信号機となりました。
事故を防ぐために工夫した信号機は他にも
(香川県警本部 交通規制課 交通管制センター施設担当/小川泰司さん)
「交差点が連続してありますので、奥側の信号機を間違って認識して、誤発進しないためにもルーバーフードを付けて制御しています」
2つの交差点が近接する高松市円座町の交差点。ドライバーが信号機を見間違えると事故につながるため、赤信号の下の矢印式信号が近付かないと見えないようにしています。
またスピードが出やすい下り坂には、別の工夫が。
2025年、全線が4車線化した高松市と坂出市を結ぶ「さぬき浜街道」では、下り坂にある感知器で車の速さを測定していて、速い場合には先の信号を赤に変えてスピードを抑えています。
本当に日本一高い?
最後に気になる質問。綾川町の的場交差点は本当に日本一高いの?
(香川県警本部 交通規制課 交通管制センター施設担当/小川泰司さん)
「統計資料上なく、日本一までは把握しておりませんが、香川県内の信号機という点であれば、一番高いものと承知しております」