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誰もが自由に楽しめる服を、アパレル業界に広がる“インクルーシブファッション”

経済

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 テレビ朝日は「未来をここから」プロジェクトの一環で、気候変動などSDGs企画をお伝えします。24日のテーマは「人や国の不平等をなくそう」です。障がいの有無や体格などにかかわらず、誰もがファッションを楽しめる「インクルーシブファッション」の取り組みを取材しました。

 都内の百貨店で開かれていたのは、インクルーシブファッションの展示会です。

大手アパレル「アダストリア」大谷知加子さん 「寝たきりの方がベッドにこれをまずしいていただいて、その上に寝ていただいて、ファスナーを閉めるだけという」

 袖下にファスナーが付いたジャケットを試着してみました。着やすいですし、実際に腕を上げたり下げたり動かしやすいですね。

 大手アパレルのアダストリアでは、2021年からインクルーシブファッションのプロジェクトに取り組んでいます。

 障がいのある人でも着やすい加工をした服の試着会や受注を行い、当事者の意見を聞いています。

 車いすで訪れていたのは、プロジェクトに協力している茶田ゆきみさんです。試着したのはブルゾンです。

茶田ゆきみさん 「車いすで着ると悩みなのが、ここの裾とか袖がタイヤにすっちゃって真っ黒になっちゃうんですよ。これだと丈も座った時にちょうどいいし」

 実はこちら子どもサイズのもので、特別な加工をしているわけではありません

茶田ゆきみさん 「着やすくておしゃれという服が増えてくると、すごいわくわくします」

 プロジェクトでは、このブルゾンのように普段売っている商品のなかにも着やすい服があると発信もしています。

大谷知加子さん 「一人でも多くの方がファッションを楽しめるように、このプロジェクトは続けていかないと意味がないと思っています」

 アパレル業界では、ファッション通販大手「ZOZO」などが車いすでも着やすいパンツの受注生産を始めるなど、取り組みが広がっています。

 着やすい服というだけでは、必ずしも売り上げにつながらず「誰もが楽しめる服」として、持続可能なビジネスモデルを確立していくことが目標だということです。

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