JR高松駅の駅ビル「高松オルネ」が開業して半年が経ちました。JR四国が進める鉄道以外の事業の柱として、またサンポート高松エリアのにぎわい創出のひとつとしても期待が寄せられる「高松オルネ」の現状と今後の課題を取材しました。
2024年3月22日にオープンした高松オルネはJR高松駅直結の駅ビルです。運営するJR四国ステーション開発によると、開業から9月21日までの入館者数は440万人と好調です。
またJR広報によると、オルネ開業でJR高松駅の乗降客数が1日当たり400人ほど増えたということです。
(高松オルネ/原田宏樹 館長)
「想像以上にお客様に来場いただいたと、かなり手ごたえを感じています」
現在は飲食や雑貨、期間限定の店舗など64店舗が出店していて、2024年4月から6月までの総売り上げは、約13億円と目標を3.4%上回りました。売上をけん引しているのは食料品です。
(高松オルネ/原田宏樹 館長)
「観光も活性化されていますのでそういった方々が中心ですが、地元の食料品ですね、ここでしか売っていないような商品についても地元の方々が興味を持ってご購入いただいています」
(土産を選ぶ人[山口県から])
「なんかいろいろなものがあっていいなと思いました。なんかおしゃれな感じで」
(買い物で利用[地元の人])
「食事もできるし、それからちょっとしたおやつというか、家の人にも買えるからいいです」
また、開業当初は少し弱かった雑貨や生活用品も、9月6日に人気の雑貨店「ロフト」がオープンし大きく流れが変わりました。
(ロフトの客)
「化粧品とか美容系のものもそろっているので、やはり足を止めてしまうというかどうしても見てしまいますね」
客足の停滞が懸念された夏休み明けも客足は大きく低下することなく、9月までの累計売上は目標の5%アップが見えてきたといいます。
一方で同業を含め多くの店舗で成り立つ施設ならではの課題があります。それは店舗同士の過度な競合環境、「客の奪い合い」です。
(高松オルネ/原田宏樹 館長)
「面積が小さい商業施設なので、やはり店舗数が限られるところでバランスを取るのが一番難しいなと。私どもが独り善がりで考えてもいけないので、そのあたりをお客様にヒアリングなりしてどういったものが求められているかを、やはり随時知っていく必要があると思う」
高松オルネは開業半年を機にWEBなどのアンケートで利用者のニーズを把握し、今後のテナント誘致につなげたいとしています。