10月の全国の企業倒産件数が11年ぶりに900件台に上ったことが分かりました。
東京商工リサーチによりますと、10月の企業倒産(負債額1000万円以上)は909件で、去年と比べて14.6%増加しました。
10月としては2013年以来11年ぶりの900件台です。
また、1月から10月の倒産件数の合計は8323件で、去年の同じ時期より17.6%増えました。
一方、10月の負債総額は2529億1300万円で、去年より17.8%減少しました。
業種別では「サービス業他」が最多の303件で、次いで「建設業」「製造業」などとなっています。
人件費の高騰などを背景とした人手不足関連の倒産が急増していて、1月から10月の累計は、去年の同じ時期(128件)と比べて244件と、ほぼ倍増しています。
先月から再び円安が進行しているため、原材料などが値上がりして企業の収益がさらに圧迫される恐れがあります。
そのため、東京商工リサーチは「11年ぶりに企業倒産の年間1万件超えが現実味を帯びてきた」と分析しています。