生命保険会社から保険代理店に出向した社員が個人契約者の情報を自社に漏洩(ろうえい)していた問題で、金融庁が法人契約についても漏洩の有無を調査していることが分かりました。
複数の関係者によりますと、金融庁は8日、業界団体の生命保険協会を通じ、代理店への出向者が法人契約の情報を漏洩していないか調査するよう生命保険各社に依頼したということです。
対象期間は2021年4月から今年8月までで、該当する事案があった場合には漏洩した情報やその使用目的などを11月中をめどに報告するよう求めています。
保険代理店への出向者による契約者情報の漏洩は、損害保険会社でも多数発覚していて、金融庁は7月、損保大手4社に対して報告徴求命令を出して実態解明を進めています。