福島第一原発から取り出されたデブリから核燃料由来の成分「ユウロピウム」が確認されたことが分かりました。
原子力規制庁で開かれた14日午前の会合で、東京電力は福島第一原発2号機から試験的な取り出しに成功したデブリの簡易分析の結果を報告しました。
東京電力によりますと、デブリから核燃料由来の成分「ユウロピウム」と呼ばれる物質が検出されました。
ユウロピウムが確認されたことで、デブリに溶けた核燃料の一部が含まれていることが分かりました。
今回、取り出されたデブリは約0.7グラム1つにとどまっていて、原子力規制委員会の山中伸介委員長はデブリの採取をさらに複数回追加で行うように要望しました。
このデブリは茨城県にあるJAEA(日本原子力研究開発機構)の研究所に運ばれていて、14日から本格的な分析に入ったということです。
福島第一原発には原子炉の中で溶け落ちたデブリが1号機から3号機までで約880トンあります。