ICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らの逮捕状を発行したことを受けて、イタリアの国防相は「もしイタリアに来たら逮捕しなければならない」と発言しました。
地元メディアによりますと、イタリアのクロセット国防相は21日、ガザ地区での戦闘を巡り、ICCが戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相の逮捕状を発行したことについて、「襲撃犯であるハマスのリーダーと同列に位置付けるICCは間違っている」と述べました。
クロセット国防相はそのうえで「もしネタニヤフ首相らがイタリアに来たら、我々は国際法により逮捕しなければならない。適用しない唯一の方法は条約から離脱することだ」と発言しました。
一方で、イタリアのタヤーニ副首相兼外相は21日、「ハマスはテロ組織であり、はっきりと区別することが重要だ。裁判所は政治的役割ではなく、法的役割を果たさなければならない」と指摘し、「同盟国とともにこの判決の解釈やどのように行動すべきかを検討する」と述べました。
ハマスの軍事部門トップのムハンマド・デイフ司令官にもICCから逮捕状が出されましたが、イスラエルはデイフ氏が今年7月の空爆で死亡したと発表しています。