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“103万円の壁引き上げ”閣議決定 「まだ2cmしか動いていない」玉木代表のホンネは

政治

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 22日午後、政府臨時閣議で「103万円の壁」の見直しが決まりました。次の焦点はその金額、どこまで引き上げられるのでしょうか。玉木代表に聞くと「まだ2センチしか動いていない」と話しています。

■「まだ2センチ」玉木代表のホンネは

 国民民主党の玉木代表が22日、番組の取材に応じました。

国民民主党 玉木代表 「“引き上げる”ことが決まったのは非常に大きな一歩。ただ、まだ2センチくらいしか動いていないと思っているので、ここからですね」

 玉木代表が「2センチ動いた」と表現するのは103万円の壁の見直しについて。22日に閣議決定された経済対策には年収が103万円を超えると所得税が生じる103万円の壁の引き上げが明記されました。

国民民主党 玉木代表 「103万円の壁(の引き上げ)これはなかなか難しいと。約30年、1円も変わってこなかったので、それは難しいということだったが、ただ今回、引き上げることは決まった」

 ただ、交渉の本番はここから。壁をどこまで引き上げられるのかが問われています。

国民民主党 玉木代表 「この引き上げ幅を我々が掲げた178万円に近付けるようにこれから頑張っていきたい」 「(Q.引き上げ幅はどれくらいになる?)今、交渉が始まったばかりだから、我々は引き続き178万円を求めていく。今はこれしかないですね」

■「178万円」にこだわる理由

 そもそも国民民主党が「178万円」にこだわる理由を確認です。103万円の壁ができた1995年と比較すると現在、最低賃金は当時の1.73倍に。据え置きとなっている所得税の課税ライン「103万円」も1.73倍にすべきとしています。

国民民主党 玉木代表 「(Q.104万円になったら?)それはちょっとさすがに103万円を上げると言って104万円も上げることにはなるが、ちょっとそれはひどすぎませんかね。それはさすがに子どもだましなので、103万円を104万円に上げて終わらすなら我々も協力できない」 「(Q.120万円だったら?)いや、これはもう今は具体的な数字は申し上げません。我々が求めるのは178万円だから、これから厳しい交渉をやっていきたい」 「(Q.178万円に向け段階的に交渉?)色々聞かれるが、交渉がまだ始まったばかりだから具体的なことは今の段階では申し上げられなくて。とにかく我々は178万円。選挙で約束したものをまずしっかり求めていくのが原則」

■7兆から8兆円の減収 玉木代表は“懐疑的”

 178万円に引き上げた場合、国と地方合わせて7兆円から8兆円の減収が見込まれるとする政府の試算に玉木代表は懐疑的です。

国民民主党 玉木代表 「(Q.毎年7兆から8兆円の減収でも補える?)まず7兆円も本当に減るのかをしっかり見定める必要がある」 「(Q.国民民主党の試算も?)粗々なものは内々に作っているが、最新のデータ、網羅的なすべての予算に関するデータは今政府与党しか持っていない。もし税収が減る、予算が足りない、サービスができなくなると言うのであれば、具体的な情報とデータを出してもらい、そのなかで議論したい。地方の皆さんとけんかするつもりもないので、皆さんが一生懸命やっているのもよく分かるし、地方財政に対して不安を持つのもよく分かる。そういうところに影響を及ぼさないような良い答え、新しい答えを作っていきたい」

■進退について

 一方、玉木代表が抱える、あの問題については…。

国民民主党 玉木代表 「(Q.スキャンダルもあり、進退は?)自分のことについては今、倫理委員会が開かれていて、私も今真摯に調査等に応じていますので、その結果を待ちたいと思う」

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