バーテンダーが技術や創造性を競う日本最高峰のカクテルの大会で、高松市のバーテンダー2人が入賞しました。
サントリーが主催した「サントリー ザ・カクテルアワード2024」です。1994年から毎年行われていて、30回目となる今回は全国から350人が参加し、11月22日、東京・港区で最終選考会が行われました。
書類選考や厳しい予選を通過したファイナリストは8人。東京や神戸などで腕を振るうバーテンダーの中に、高松市の「BAR TIE」の岡田祐一郎さんと塩谷龍生さんが勝ち残りました。同じ店から2人がファイナリストになるのは快挙だということです。しかも岡田さんは去年に続き2年連続の最終選考会です。
今回のテーマは「次世代の飲み人に届けたいカクテル」です。審査のポイントは「創作の意図」や「味」「独創性」「技術」など7項目です。
岡田さんが作ったのは、日本製のクラフトジンをベースに、バナナやショウガを使ったオリジナルカクテル「楪(ゆずりは)」です。新しい葉と古い葉が入れ替わるように出てくる楪から「日本の洋酒文化が次世代も愛され続けていくように願いを込めた」ということです。
■楪
・サントリージャパニーズクラフトジン ROKU<六>…20ml
・ジャパニーズクラフトリキュール 奏 Kanade<柚子>…15ml
・ヘルメス バナナ…10ml
・サントリーわつなぎ 生姜…5ml
・フレッシュパイナップルジュース…10ml
塩谷さんが作ったのは、桜のリキュールをベースにグレープフルーツやウイスキー、ライムジュースを使った「初桜(はつざくら)」です。「新たにカクテル文化に触れる次世代に届ける一杯になるようグラスに表現した」そうです。
■初桜
・ジャパニーズクラフトリキュール 奏 Kanade<桜>…25ml
・ルジェ ピンクグレープフルーツ…15ml
・イーストインディア マデイラ ファイン リッチ…10ml
・SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」…1tsp
・フレッシュライムジュース…10ml
2人は惜しくも上位3人には入りませんでしたが、堂々の入賞です。
(BAR TIE/塩谷龍生 さん)
「また来年も引き続き挑戦したい」
(BAR TIE/2年連続ファイナリスト 岡田祐一郎 さん)
「率直に悔しい。まだまだ足りないところもあったし、新しい発見もあった」
優勝は兵庫県の森崎和哉さん(SAVOY hommage)、準優勝は同じく兵庫県の生田理実(BAR SLOPPY JOE)さんでした。