ネット通販大手「アマゾンジャパン」が出品者に対して、不当な値下げなどを求めていた疑いがあるとして、公正取引委員会は立ち入り検査に入りました。
アマゾンの通販サイトでは、特定の出品者の商品が目立つように表示される「カートボックス」という仕組みがあります。
関係者によりますと、アマゾンは「カートボックス」を希望する出品者に対して「競争力のある価格」を条件とし、商品がほかの通販サイトより高い場合には、それと同じか、安く価格を引き下げるよう要求していました。
また「カートボックス」を維持するためとして、アマゾンが受注や配送などを行うサービスの利用も強いていたということです。
公正取引委員会はこれらが独占禁止法で禁じられている優越的な地位の乱用などにあたる疑いがあるとして資料を分析するとともに、アマゾンの出品者にも情報提供を求め、実態解明を進める方針です。
公正取引委員会がアマゾンジャパンに立ち入り検査に入るのは2016年以降、これで3回目です。