オフィス家具大手の「イトーキ」が委託先の運送会社に残業代などを支払っていなかったとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで近く警告を出す方針を固めました。
関係者によりますと、警告を受けるのは東京・中央区にあるオフィス家具の製造・販売などを行う「イトーキ」です。
イトーキは商品の搬送や組み立て、設置を委託している運送会社数十社の運転手に対し、繁忙期に生じた時間外労働や物流拠点でのトラックへの商品の積み込みなど、契約外の業務の代金を支払っていませんでした。
公正取引委員会は、これが不公正な取引方法で独占禁止法に違反する疑いがあるとして、近く警告を出す方針です。
イトーキは「公正取引委員会の調査を受けていることは事実であり、今後、開示すべき事項が判明した場合には速やかに公表します」とコメントしています。