次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を開発した日本人研究者が講演で「2、3年で製品を一般の方の手元に届けたい」と意気込みを語りました。
26日に行われた「ペロブスカイト太陽電池フォーラム」では、開発者の桐蔭横浜大学・宮坂特任教授の講演や実証実験の様子などが紹介されました。
「ペロブスカイト太陽電池」は軽くて曲げられるうえ、主な原料が日本での生産量が世界第2位の「ヨウ素」ということから国産化できる公算が高く、次世代のエネルギー源として注目を集めています。
26日、経産省で開かれた官民協議会では「ペロブスカイト太陽電池」など次世代太陽電池の国内での発電量を2040年までに原発20基分に相当するおよそ20ギガワットまで伸ばすとする指針が明らかになりました。
参加した蓄電システムメーカーの社長 「ぺロブスカイトは非常に軽いのでどこでも持っていけるということで、色んな所に社会実装ができるんじゃないかなと。蓄電池自体の市場も広がると思うので、非常に私どもとしては期待しております」
桐蔭横浜大学 宮坂力特任教授 「一般の方が手に取って使ってみると。色んな場所に設置して蓄電をやってみると。これはそうですね、もう2、3年のうちにやらなきゃだめです」
一方で、「ペロブスカイト太陽電池」の製造には少量の鉛が使われることから、宮坂特任教授は今後、製品回収を前提とした社会実装の仕組みも考えたいとしています。