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“アサド政権陥落も現実味” 反体制派勢力がシリア中部の要衝ハマ制圧 死者は727人に

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 内戦が続くシリアで攻勢を強める反体制派の武装勢力がアレッポに続き、中部の要衝ハマも制圧したことが分かりました。

 反体制派の武装勢力は5日、アサド政権が支配下に置く中部の要衝ハマで「我が軍が作戦を成功させて完全に解放した」と発表しました。

 これに対して政権側は反体制派勢力がハマに進攻したことを認めたうえで、「政府軍はハマの近郊で任務を遂行するための十分な準備ができている」として軍を再配置したことを明らかにしています。

 反撃の構えを示しつつも劣勢により、街から撤退したことを示唆しています。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」は5日、イスラエルの政府高官の話として、過去24時間でシリア軍の防衛線が予想よりも早く崩壊したことに驚いていると伝えています。

 シリア第2の都市アレッポを制圧した数日後にハマも制圧した急激な進攻は、シリア軍の崩壊を早める可能性があると指摘しています。

 そのうえで、首都ダマスカス陥落は以前よりも現実味を帯びているとしています。

 一方、アサド政権側に軍事支援をしているイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」は「シリアに侵略する標的を阻止する」と声明を出し、加勢する姿勢を示しています。

 シリア人権監視団によりますと、これまでの戦闘で727人が死亡しています。

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