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イオンモール岡山が開業して10年…街はどう変わった? 専門家「プラスの効果が大きい」 岡山市

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 JR岡山駅前にイオンモール岡山がオープンして12月で10年を迎えました。岡山の街はどう変わったのでしょうか。

 2014年12月、JR岡山駅前にオープンしたイオンモール岡山。

 これまで郊外型の大型店舗で勝負してきたイオンモールにとって、駅前に立地する「都市型モール」は新たな挑戦でした。

 年間の来客数は2年目に年間2000万人を突破。県外からも岡山を訪れるきっかけとなりました。

(松木梨菜リポート)
「岡山の街も大きく変わりました。2年前にはイオンモール岡山の目の前から東に延びる通りが2車線から1車線となり、歩道が広がりました」

 岡山市はイオンモール岡山前のハレまち通り約600mを、「人」優先にするため2車線から1車線に減らしました。

 整備前は片側3.5mだった歩道を最大で5.75mまで広げ、歩ける空間に整備しました。

 市は10億円をかけて整備し、イオンモールの来店客などを街に呼び込み回遊してもらいたいとしています。

 実際に歩行者の数をみてみると、市の調査によると2023年11月の休日の歩行者数は整備前の2018年と比べて約1.4倍になったということです。

 さらに通り沿いには新しい店がオープンしています。市によると、入れ替わりを含めて飲食店やアパレルなど30店舗近くが出店しているということです。

(歩行者は―)
「この辺りに引っ越してきたんですけど、いつも歩いてます。家からイオンまで歩道も安定していて、ベビーカー押しやすいですし、めちゃくちゃいいなと思っています」

 こうした街の変化を経済に詳しい専門家はどう評価するのでしょうか。

(岡山大学/中村良平 名誉教授)
「岡山市民にとっては買い物、消費機会が増えて良くなったんじゃないかと思います。街全体としてみるとプラスの効果の方が大きかったんじゃないかと思います」

 ほかにも……

(松木梨菜リポート)
「周辺にはにぎわいが生まれ、住む人口も増えたんです」

 市中心部では再開発などによりマンション建設が進み、今後さらに「住む人口」が増えると予想されています。

 少子高齢化が進む中で中心部の「移動手段」について、岡山市が公共交通機関の見直しや歩行者優先の街づくりをさらに進める必要があると中村名誉教授は考えています。

(岡山大学/中村良平 名誉教授) 
「やっぱり居住ということを考えるとコンパクトな街にもっていくには車依存の街になってますから、公共交通、バスの頻度を上げるとか、行政はバックアップをしていかないといけない。歩いても楽しいような街づくりをしてくことが大事だと思います」

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