アメリカのトランプ次期大統領が関税を巡る対立からカナダのトルドー首相を「知事」などと揶揄(やゆ)しました。
トランプ氏は不法移民や麻薬の流入が止まるまでカナダとメキシコからのすべての輸入品に25%の関税を課す考えを示していて、先月29日にトルドー首相と会談した際に「カナダが関税に耐えられないなら、アメリカの51番目の州になるべきだ」と発言したと報じられています。
トランプ氏は今月10日、自身のSNSで先月の会談に言及したうえでカナダを「州」、トルドー首相を「知事」と呼び、「近いうちに関税と貿易について深く話し合うことを楽しみにしている」などと投稿しました。
トルドー首相は9日の演説で、トランプ氏が関税を引き上げれば物価が高騰し、生活が苦しくなることをアメリカ国民も認識し始めていると指摘し、カナダとしても対抗措置を取る考えを示唆しました。
トランプ氏の投稿はこのトルドー氏の演説に反応したものとみられます。