日産自動車とホンダによる経営統合の協議を巡り、日産の主要株主であるフランスの自動車大手「ルノー」が、両社の交渉を前向きに捉えているとロイター通信が報じました。
ロイター通信は18日、関係者の話として、フランスのルノーが、日産とホンダの経営統合に向けた協議入りについて、「支持する姿勢だ」と報じました。
日産と20年以上の提携関係にあるルノーは、日産の経営危機を巡り、資金を投入する構想はなく、日産が自ら経営強化策を実行することを望んでいるということです。
ルノーの広報担当者は18日、ANNの取材に対し、ホンダとの協議について「コメントはない」と回答しています。
フランスメディア「レゼコー」は18日、日産とルノーの協力関係について「今は組織的ではなくプロジェクトごとで決まっている」と指摘しました。
そのうえで、日産とホンダの経営統合協議については「低迷していた日産の株式が上昇し現金に転換する機会を得られるため、出資比率を削減したいルノーにとっては『朗報』だ」と伝えています。
ルノーの株価は18日、一時、7%以上、上昇しました。