アメリカのバイデン大統領の任期が迫るなか、イスラエルのネタニヤフ首相が電話会談でガザ地区を巡る停戦や人質解放について協議しました。
イスラエル政府は12日、ネタニヤフ首相がバイデン大統領と電話会談し、カタールの首都ドーハで続く交渉に関して、最新の情報を共有したと発表しました。
中東のメディアなどによりますと、ガザ地区内のイスラエルとの境界沿い1.5キロに軍が駐留する計画を停戦を仲介する担当者に提出したとしています。
これまでは停戦後も300メートルの範囲に軍を駐留することを軸に交渉を進めてきましたが、ハマス側は完全な撤退を要求していました。
一方、イスラエルで収監されているパレスチナ人を支援する団体は、交渉の第一段階として囚人1248人の釈放と交換でハマスに捕らえられた人質25人が解放されるとの見方を示しています。
こうしたなか、仲介役のカタールがイスラエルとハマスの双方に停戦合意への「最終案」を示したとロイター通信が伝えました。
イスラエルはすでに賛成し、ハマス側の回答を待っているとしています。
トランプ次期大統領の就任を控えるなか、停戦合意に達することができるか注目されています。
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