フジテレビの社長が会見で事態を把握しながら中居正広さんを起用し続けた理由について語りました。
フジテレビ 港浩一社長 「この度、一連の報道により、視聴者の皆様をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をお掛けしていますこと、及び現在まで弊社から説明ができていなかったことについて、おわび申し上げます」
タレント中居さんの女性トラブル。そのきっかけになった会合にフジテレビの社員が関わっていたとの週刊誌報道があるなか、港社長が騒動後、初めて会見に臨みました。
会見は冒頭の写真のみ撮影が許され、通常定例会見に参加していない民放各局などの質問は受けないという条件でした。
フジテレビ 港浩一社長 「まず弊社は発端となった事案について直後に認識しておりました。2023年6月初旬となります。女性の様子の変化に気付いた社員が声を掛け、話を聞いたところ、当事者2人の間の場で起きた極めてセンシティブな領域の問題でした。女性の体調面の状況把握が第一と考え、医師の診断を受けて頂きました。当時の判断として、事案を公にせず、他者に知られずに仕事に復帰したいとの女性の意思を尊重し、心身の回復とプライバシーの保護を最優先に対応してまいりました」
その後、中居さんからフジテレビ側に女性と問題を抱えていると連絡があったといいます。
事態を把握しながらも中居さんが出演する番組を継続した理由については…。
フジテレビ 港浩一社長 「唐突に終了することで臆測が生じることを懸念して慎重に終了のタイミングを図っておりました。女性のプライバシーを守ること、体調面の配慮、中居氏側の認識、示談が進んでいたことなどから、番組については難しい判断がありました」
フジテレビは新たに調査委員会を立ち上げるとしている一方で、年末には「当該社員は会の設定を含め、一切関与しておりません」などとトラブルとの関係を否定する声明を発表しています。
フジテレビの会見では年末に社員の関与を否定したコメントについて、記者から質問が飛び交いました。
記者 「新たな調査をされるということだが、12月の時点で否定された根拠を教えて下さい」
フジテレビ側 「当該社員の聞き取りのほか、通信履歴、他はあまり言うと調査に支障が出るので申し上げられないが、そうした諸々を調べた結果、ホームページに掲載した」
記者 「ホームページで発表した以上は、ある程度はそういうスタンスなんですか？」
フジテレビ側 「年末に出したホームページについては、あくまでも最初の報道があった食事会をうちの関係者が仕切って、しかもドタキャンしたという記事があったので、そういう事実はないということをお伝えした」
記者 「今現在もそのスタンスは変わらない？」
フジテレビ側 「はい」
会見が終盤に差し掛かり、トラブルに遭ったとされる女性に対してコメントを求められると、港社長はこう答えました。
フジテレビ 港浩一社長 「女性に対して何か一言ということであれば、『活躍をお祈りしています』という言葉です」
