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日本被団協の田中重光さん フランスで核廃絶訴え

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 先月ノーベル平和賞を受賞した、日本被団協の田中重光さん(84)が23日、核保有国のフランスで被爆経験を語り、核兵器廃絶を訴えました。

日本被団協 田中重光さん 「当日、私は庭先の柿の下にゴザをひいて祖父と弟と3人で遊んでいました。私が『じいちゃん飛行機の音がするばい』と言ったとたん、長崎の空がピカッと真っ白くなり、数秒後に爆発音と爆風が吹いてきました」

 先月ノーベル平和賞を受賞した日本被団協代表委員の田中重光さんは、23日、パリで開かれた集会で、4歳の時に長崎で被爆した体験を語りました。

 田中さんは核兵器廃絶を訴えるため、今月15日から28日の日程で、日本原水協(原水爆禁止日本協議会)のメンバーらとスペインとフランスを訪れています。

日本被団協 田中重光さん 「フランスの皆さん、核兵器と人間は共存できません。核兵器は絶滅だけを目的とした悪魔の兵器なのです。廃絶しかありません。地球上の市民の一人ひとりが自分自身の事と考え、人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない世界を求めてともに頑張っていきましょう」

集会に参加したフランス人 「(田中さんのスピーチを聞き)感動しました。この記憶を次世代へ伝えるのはとても素晴らしいと思います。体験した方がこうして証言するのはとても良いことです」 「核兵器は必要ありません。私は生まれていませんでしたが1945年の戦争を経験した国々の政府は平和を求めるべきです。しかし、現実はそうではなく深刻です」

 田中さんらは24日、フランスの国民議会議長など国会議員と面会して、核兵器禁止条約への参加を要請します。

 そして26日には、核兵器が配備されているフランス軍の基地周辺でデモ行進を行います。

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