物価高や人件費上昇などの影響で、2024年の1年間で倒産したラーメン店の件数が過去最多だったことが分かりました。
東京商工リサーチによりますと、2024年に倒産したラーメン店は57件で、去年から26.6%増加しました。
2009年の調査開始以降、これまで最も多かった2023年の45件を上回り、過去最多となっています。
倒産した店舗のメインスープで最も多かったのは「醤油・中華」の17件、次いで「とんこつ」の14件でした。
物価高で材料費が高騰を続けているほか、人手不足による人件費の高騰や光熱費の上昇が経営を圧迫しています。
東京商工リサーチは価格を上げるにしても1杯1000円の節目をなかなか超えられない「1000円の壁」に阻まれ、特徴のないラーメンの値上げは難しいとしています。
そのうえで「質と価格を求めた仕入ルート開拓、味や盛り付けによる差別化、オペレーションの効率化など、時代の変化に柔軟に対応しないとラーメン店の淘汰(とうた)はさらに加速する可能性が高い」と分析しています。
画像:イメージマート