東欧ハンガリーで、日本人女性が自宅で死亡し元夫が逮捕された事件で、女性が現地の日本大使館にDV被害や帰国のための相談をしていたことが分かりました。
先月29日、ブダペストのアパートで火事があり、日本人女性(43)が遺体で見つかりました。
警察は当初、失火が原因と判断しましたが、その後、アイルランド国籍の元夫(43)が逮捕され、計画殺人の罪で訴追されています。
被害女性の弁護士 「彼女は少なくとも2回、日本大使館を訪れていますが、彼らは非友好的で、手助けをしてくれませんでした」
女性の弁護士によりますと、女性はおととし、元夫と離婚した後、子どもと一緒に日本へ帰国することを望んでいましたが、元夫に子どものパスポートを取り上げられていたため在ハンガリー日本大使館に相談していました。
日本大使館によりますと、女性は2回相談に訪れていて、2022年6月に元夫からのDVについて相談を受けた際は現地警察に相談するように対応したということです。
また、去年夏ごろには子どものパスポート発行について相談を受けましたが、発行には共同親権者である元夫の同意が必要であることを説明したということです。
日本大使館は「ご遺族にできる限り丁寧な対応と支援を行っていく」としています。