イランは核問題を巡って予定されている協議を前に、アメリカが軍事力の行使を示唆したことを受け国連機関の核査察官の追放などにつながる可能性があると警告しました。
イランの最高指導者・ハメネイ師の上級顧問は10日に声明を出しました。
その中でイランへの軍事攻撃の脅威に触れ、IAEA(国際原子力機関)への協力の停止や査察官の追放につながる可能性があるとの考えを示しました。
また、「安全で非公開の場所に濃縮物質を移送することも議題になる」としています。
トランプ大統領は9日、核問題を巡りイランとの交渉が合意に至らなければ、軍事力を行使すると警告していました。
12日にオマーンで開かれる高官レベルの協議を前に双方が牽制(けんせい)し合う形となっています。