イランとアメリカが核問題を巡ってオマーンが仲介する形で高官級の協議を実施し、今後も協議を継続することで合意しました。
イランのアラグチ外相とアメリカのウィトコフ中東担当特使は、代表団を率いて12日にオマーンの首都マスカットに到着しました。
双方は別々の部屋に通され、オマーンの外相が仲介する形で協議は2時間半続いたということです。
終了後にはアラグチ外相とウィトコフ中東担当特使が「数分間」にわたって直接会話を交わし、来週19日も協議を継続することで合意したとしています。
イラン側は今回の協議ではトランプ政権の脅しは受け入れないと強調してきましたが、アラグチ外相は、「協議の雰囲気は継続性を保証するものだった」と評価しました。
そのうえで、「次回、最終的な基礎が固まれば大きく前進する」と述べました。
一方、ホワイトハウスは声明で、ウィトコフ特使はアラグチ外相に対し、トランプ大統領から可能ならば対話と外交で両国の相違点を解決するよう指示を受けたことを強調したとしています。
また、直接的な対話は双方にとって有意義な結果を達成するための一歩となったと指摘しました。
今後、敵対してきた両国の協議が進展するか注目されます。