4月、開館20周年を迎えました。2024年9月から休館していた香川県坂出市の東山魁夷せとうち美術館が12日にリニューアルオープンします。
リニューアルオープンを前に11日、内覧会が行われ香川県文化芸術局の吉川健司局長らがテープカットをしました。
2005年4月にオープンした東山魁夷せとうち美術館は4月、開館20周年を迎えました。2024年9月からリニューアル工事をしていて、美術館前のアプローチやトイレなど館内外の環境を整えました。
(斎藤康之リポート)
「館内は全館照明設備をLED化しました。これにより展示する作品によって照明の色や強さを自由に調整できるようになりました」
(東山魁夷せとうち美術館/増田昭宏 館長)
「LED化もそうですけれども、時代の変化に合わせて少しずつリニューアルして改善できるところは改善していけたら」
リニューアルオープンする12日、美術館では開館20周年を記念した春の特別展「気配の力―拡大する日本画」展が始まります。
美術館として初めての瀬戸内国際芸術祭の参加企画で東山魁夷記念日経日本画大賞にゆかりがある2人の現役画家を紹介します。
岡村桂三郎さんの「百眼の魚 18-1」です。縦3.5m、横12mの巨大な作品で、大きな魚にたくさんの目が描かれています。岡村さんは瀬戸芸の秋会期にも参加する予定です。
この特別展のために制作した新恵美佐子さんの最新作「Butterfly dream」です。インドを訪れた新恵さんの記憶が入り交じるイメージに中国の故事が重ねられ、時間も場所も超越した普遍的な作品の世界を作っています。
(画家/新恵美佐子さん)
「近くに寄ってざらざら感、物質感みたいなものも体験していただきたいなと思います」
東山魁夷が白馬を描いた版画も展示されるこの春の特別展は12日から6月1日まで開かれます。