今年も日本各地で多くの人が楽しんだ桜前線は北海道に到達しました。ただ、この桜にも温暖化の影響がみられるといいます。
今年のソメイヨシノの開花は3月23日に高知と熊本からスタートしました。
翌日には本州にも、東京を含む4カ所で開花。
3日目には6カ所で。
福岡では入学前にランドセルと記念撮影です。
その後も開花が続きます。栃木ではSLと。
7日目には北陸へ。
チューリップ畑と富山の北アルプス連峰が。
13日目には、原発事故後、おととしまで避難指示が続いていた福島の夜の森。
その後、開花のペースは落ちたものの北上を続け、津軽海峡を越えて北海道へ。
32日目に日本最北のソメイヨシノの標準木のある札幌で開花を迎えました。
今年の桜前線について気象庁は。
気象庁 大気海洋部 太田久志観測データ品質管理官 「東日本の多くは平年より早い傾向にありました。1953年以降、全国平均で10年あたり1.2日の変化率で早くなっています」
その理由について聞いてみると。
気象庁 大気海洋部 大久保沙貴気象リスク対策官 「長期的な気温の上昇が影響していると考えられています。開花には冬季に一定期間、低温にさらされる必要がありますので、桜そのものの生育に影響を与える可能性があります」
今後さらに温暖化が進むと、桜が育たなくなるとする研究機関もあるといいます。
東京を再び取材すると、満開のにぎわいは一面、緑の葉桜に変わっていました。
そのはかなさゆえに魅了される桜、いつまで楽しめるのでしょうか。