岡山大学病院(岡山市)で1日、医薬用外劇物のホルマリン液が紛失しました。警察が2日、病院職員への事情聴取と現場検証を行いました。
岡山大学病院によりますと、1日午前8時ごろ、外来診察室の保管庫からホルマリン液の容器1本(8ml)が紛失していることに職員が気付きました。
保管庫を開けるには鍵が必要です。診察室などを捜しましたが紛失した容器は見つからず、看護師や医師に確認しましたが持ち出した者はいませんでした。
前日午後4時45分ごろ、職員が保管庫に残っている容器の本数と管理簿の残数が一致していることを確認していました。
岡山大学病院では2日に110番通報し、警察が職員の事情聴取と現場検証を行いました。また岡山市保健所に紛失を報告しました。
ホルマリン液は病理組織を固定し、標本を作成するために使います。岡山大学病院によりますと、今回紛失した量が人体に入れば、健康に影響が出る可能性があるということです。
岡山大学病院の病院長は「患者と地域の皆さまにご心配をおかけしていることに心からおわび申し上げます。毒劇物及び化学物質の管理方法について職員に周知徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。