シリーズでお伝えしている、ゴールデンウィークに楽しみたい瀬戸内国際芸術祭。会場の一つ、高松市の女木島には暮らしや景観を生かした新作がたくさん展示されています。
今回も多くの新作が仲間入り
高松港からフェリーで約20分、人口約120人の女木島。ビーチの目の前にある女木島の名店街に多くの新作が仲間入りしました。
かつて民宿だった建物の中で9つの作品がそれぞれの世界観を作り上げています。
ブランコの揺れで音を奏でる作品。「瞑想するブランコ」というタイトルのように、揺れや音、景色によって体と心が一つになるような感覚に。
目の前に穏やかな海を臨み、屋島をどこかへ運んでいくかのようにガラス玉が転がります。【新作「≪小さなお店プロジェクト≫ ヨガ教室 -瞑想するブランコ 転がる景色-」作家:中里繪魯洲】
巨大なこちらの女の子は、女木島に暮らす小学生がモデルです。絵本作家・美術家のユニットが、彼女の日常や学びをあたたかく鮮やかに表現しています。【新作「≪小さなお店プロジェクト≫ 休校書店 メコチャン」作家:ザ・キャビンカンパニー】
女木小学校にはー
(野口真菜リポート)
「プールには、島の人から集めたという廃材や日用品などが積み重なっています。色ごとに分けられていますが、島の営みがこんなにカラフルなんだと驚かされます」
スウェーデンの作家が島の人と交流して集めた、四角いものたち。さまざまな色やサイズが重なり、一つの小さな町のように見えます。【新作「色彩の解釈と構造」作家:ヤコブ・ダルグレン】
(東京からの観光客)
「(娘に)瀬戸芸、3年後に行った方がいいよと言われて、3人で3年前から行こうねって」
「計画していました」
「のどかなところで作品もすごい良かったです」
女木小学校には、女木島の特徴的な石垣「オオテ」などに着想を得た新作も展示されています。【新作「石は憶えている、そして私は耳を傾ける」作家:サラ・ハドソン】
恒例のアートも観光客を出迎えます。
(台湾からの観光客)
「(海が)優しいです」
「各島特有の文化のものが見たい」
瀬戸内国際芸術祭の春会期は25日まで楽しめます。(※女木島は春・夏・秋会期を通して会場)