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川崎女性遺体「つきまとい」認めたのは発見1か月前…“ストーカー捜査”なぜ遅れた?

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「自分が納得できないと感情のコントロールができない」 川崎市の女性遺体遺棄事件で逮捕された白井秀征容疑者を知る人が、番組の取材に対し、容疑者の性格について語りました。 また白井容疑者は3月の時点で、警察に対し「つきまといをしていた」と認めていたことが新たにわかりました。

■3月に「つきまといをしていた」趣旨の供述

(草薙和輝アナウンサー)「いま、遺体発見現場に花を手向けにきた方がいらっしゃいます。知り合いの方でしょうか、静かに祈りを捧げています」    なかには、泣き崩れる人も… (献花に訪れた人)「かわいそうに…」 添えられたカードには「もう怖いことないからね、みんな彩咲陽の味方だよ」というメッセージがありました。 (岡崎彩咲陽さんの親族)「(Q.どんな思いで献花した?)もう無です。思っちゃうともう涙が止まらないし…」 川崎市の住宅から、岡崎彩咲陽さんの遺体が見つかった事件で、3日夜、神奈川県警は元交際相手の白井秀征容疑者を死体遺棄の容疑で逮捕―。さらに4日、3月の時点で、白井容疑者が『つきまといをしたことは間違いない』という趣旨の供述をしていたことが明らかになりました。 帰国した白井容疑者が警察から任意同行を求められた時の映像。容疑者の背後から複数の捜査員が、小走りで近づいていきます。声をかけると、白井容疑者は驚く様子もなく、素直に同行に応じたといいます。

■遺体は男の自宅外で焼かれた可能性も

(草薙和輝アナウンサー)「先月30日、白井容疑者の自宅をストーカー規制法違反の疑いで家宅捜索したところ、白骨化した遺体が入ったボストンバックが発見されました。遺体の一部には焼かれた痕があり、別の場所で焼かれた可能性があるということです」 警察は3日、遺体の身元は彩咲陽さんだと発表。死因の特定には至らなかったといいます。彩咲陽さんは、白井容疑者からのストーカー被害を訴えていました。 (友人が撮影した映像)「待って、そっちにいたらどうする?いるじゃん。やばい、バレてる?バレてない?」 去年12月12日、彩咲陽さんが身を寄せていた祖母の家の様子を窺う、白井容疑者とみられる人物の姿を捉えた映像です。ストーカー行為は、この他にも… (彩咲陽さんの遺族)「1人で歩いていたときに、連れ去られて。また連れ戻されて。1回、裸でも逃げて来たこともあるんで、ボコボコにされて…」 去年の春ごろ、彩咲陽さんと白井容疑者は交際を始めたといいます。しかし、交際中から白井容疑者からDVを受けるなど、2人の関係は悪化―。彩咲陽さんは去年9月、暴行されたとして警察に被害届を出していますが、その後、被害届を取り下げることに…。家族などの話によると、白井容疑者から脅されて取り下げざるを得なかったといいます。 (彩咲陽さんの父親)「白井本人と僕の知人、白井を連れてきてくれた知人と話したことありますね。(Q.白井容疑者にもう交際はやめろと?)もちろん、それは言いました。「分かりました」ということで、その時はそれで帰った状態。それ以降も、また付き合ったり離れたりがたぶん2回くらいあった」 彩咲陽さんは去年12月20日、祖母の家にいたのを最後に、行方不明となりました。

■白井容疑者職場で「何回もケンカ」の証言

逮捕された白井容疑者は、どのような人物なのでしょうか? (草薙和輝アナウンサー)「白井容疑者を知る人によりますと、白井容疑者は遺体発見現場となったこちらの住宅に、母親と兄と暮らしていたといいます。また職場の元同僚の話では、白井容疑者は真面目に仕事に取り組んでいたということです」 (彩咲陽さんの勤務先の店長)「(白井容疑者は)職場の先輩とよく飲みに来てた感じです。そんなに騒がしくはなく、どちらかというと、もの静かな感じ。私が見ている限りは、仲が良い人しか喋らない。でも執着心っていうか、なんかしつこい気質があるのかな…」 白井容疑者は彩咲陽さんは、彩咲陽さんが勤める店で知り合い、付き合い始めたといいます。元同僚は白井容疑者について… (白井容疑者の元同僚)「仕事はすばらしい。何でもできるし、僕には優しかった。『ここはこうだよ、こうしないと』とアドバイスをもらっていた」 (白井容疑者と同じ仕事をしていた関係者)「ムードメーカーで、基本的に理不尽を嫌う子。年上だろうが自分の思っていることをいうタイプ。(仕事は)真面目にでしょうね。取り組み方は前向きだった」 共に仕事をした人達は、誰もが真面目な印象だったという白井容疑者。その一方で… (白井容疑者の元同僚)「ちょっとケンカっ早い。先輩ともめることも。一回辞めてまた入ってきて…(Q.仲間とケンカして出て行った?)たぶん何回も(ケンカを)していると思うよ」 (白井容疑者と同じ仕事をしていた関係者)「自分が納得できない部分に関しては感情のコントロールができない」

■自宅捜索時に「そこはやめてくれ」→調べられず

彩咲陽さんの親族は警察の捜査に対し様々な疑問を感じていました。彩咲陽さんが行方不明になった2日後、祖母の家のガラスが割られていたことに気が付き、通報。捜査が入りました。 (彩咲陽さんの父親)「警察を呼んで鑑識もたくさん来たんですけど、『事件性がない』ということで帰った。どういうことなのかまったく分からなく」 これに対し警察は「“事件性がない”という説明はしていない。割られた窓の鍵が施錠されていたこと。窓ガラスの破片が内側から外側に向けて飛んでいる状況があることから“室内側から割られている可能性もある”と伝えた」としています。 (彩咲陽さんの父親)「警察が事件性がないって言ったのは、この写真を見て言ってるんですね。これ鍵閉まってるじゃないですか。これはうちの母が(鍵を)開けたままだと危ないからってことで全部閉めて、鍵も閉めた(後に撮影した)んです。この写真だけを見て『最初から閉まっていたから“事件性がない”』と。(Q.警察は現場の写真を撮った?)1枚も撮ってないです。指紋もとってない」 また、12月下旬から3回に渡り、白井容疑者の自宅などの捜索に入ったにも関わらず、遺体の発見に至らなかった件について、警察は「白井容疑者から「そこはやめてくれ」との旨を言われ、任意の捜査で床下まで調べることができなかった」と説明。さらに捜査関係者によると、彩咲陽さんの行方不明後に白井容疑者を任意で事情聴取した際、「何も知らない」「自分も心配で探している』と話し、関与を否定していたと言います。 当初、『ストーカー被害の相談を受けていたという認識はなかった』という、警察側―。 (彩咲陽さんの父親)「そもそも僕は何回もストーカーで捕まえてくれと何回も言っている。でも(警察は)『被害を受けている本人がいないから、これはできない』とずっと言っていた。でも最後はストーカーでいっている。言っていることとやっていることが全く違う」 警察は、白井容疑者が彩咲陽さんの死亡に関与した可能性も視野に、捜査を進めています。

5月4日『有働Times』より

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