19日午後、発表されたコメの平均価格は、およそ11カ月ぶりに3600円を下回りました。税抜き2000円台前半まで下げる動きも出ています。
■銘柄米「2000円台」続々
19日、取材班はコメの安売りをしている埼玉県内のスーパーへ。入り口近くの売り場には、東北や関東など、コメどころの銘柄米がずらりと並んでいます。
値札を見ると、5キロ税抜き2000円台が目立ちます。
11種類の銘柄米のうち、9種類が税抜き2000円台、税込みでも3000円台前半です。
スーパーマルサン 久喜店 米部門 小澤清さん 「本日のお買い得はとちぎの星」
19日、一番安いコメは栃木県のオリジナル品種「とちぎの星」です。
5キロ税抜き2799円、税込み3023円で売られています。
最新のコメの平均価格は、5キロあたり税込み3588円。3600円を下回るのはおよそ11カ月ぶりです。
スーパーでは、人気の銘柄米「コシヒカリ」も値下がりしています。
埼玉県産「コシヒカリ」は税抜き2899円、税込み3131円です。
年金暮らしの高齢者からは喜びの声が。
80代女性 「コシヒカリかあきたこまちを買っている。安い。(税抜き)3000円弱がほとんど。安かったので買った。助かる」
60代男性 「埼玉県産コシヒカリ。埼玉県人なので」 「(Q.決めた理由は?)(税抜き)3000円を切っていたから」
50代男性 「(5キロ)2000円台はありがたい。子どもが野球をやっているので毎日7合くらい炊いている。(月に)20キロくらいは消費している」
特売の日には、5キロ換算で税抜き2000円台前半まで下げるといいます。
スーパーマルサン 久喜店 米部門 小澤清さん 「(5キロ)2袋4990円(税抜き)で販売する商品も予定している」
新米の時期まで、およそ2カ月と迫るなか…。
卸売業者 米のたけやま 伊藤享兆代表 「こちらが低温倉庫になっています」
コメの在庫は今、どれだけあるのでしょうか。
「買い入れた令和7年(2025年)度産のコメがしまってある」
千葉県の卸売業者では本来、この時期にはすでにコメの在庫がなくなっているといいます。ところが。
「保管しているコメは約400トン。去年の新米のスタートからの価格が高すぎたのが一つの原因」
当初の価格よりも1000円以上値下げして卸しているといいます。その損失額は…。
「(去年)秋の価格からまともにいくと、約2億円のマイナス。コメが高すぎて、皆さんが買えなくなったのが一番の原因。安定した価格で毎日食べてもらえるようになるのが一番の望み」
■“遅めの田植え”で猛暑対策
安定した価格、そのカギを握るのが新米の「猛暑対策」です。
青森県の田んぼでは今週、本来よりも1カ月ほど遅れて田植えを行っていました。その訳は。
コメ農家 小野朋文さん 「おととし乳白の高温障害が出たので、遅植えをやってみようと」
高温障害を防ぐ新たな取り組みが、コメの「遅植え」です。
5月に田植えを行う場合、近年では発育が早まり、7月に穂が出る時期を迎え、真夏の暑さと重なります。
試験的に田植えを3週間ほど後ろ倒しすることで、穂が出るのを遅らせ、高温障害を避ける狙いがあります。
「オール1等米で収量も確保できれば良い」
価格の安定につながることも期待されています。