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“プロレスvs国土交通省”異種格闘技戦のトークイベント「モチベUP」の秘訣は?

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国土交通省 黒田昌義大臣官房長(クロちゃん) 「みなさま、お待たせいたしました。決して交わることのなかった両団体による、禁断の異種格闘技戦!新日本プロレス対国土交通省の戦いが今、始まります!!!」 「青コーナーより、国土交通省・水嶋智事務次官の入場です」 「赤コーナーより、新日本プロレス・棚橋弘至社長の入場です」

 プロレス会場さながらの熱気に包まれているのは、東京・霞が関の国土交通省です。新日本プロレスと国土交通省による、まさに“異種格闘技戦のトークイベント”が開催されました。

 その中心には、今年1月4日に多くのファンに惜しまれるなか、現役のプロレスラーを引退した、棚橋弘至さんの姿がありました。

 長年、新日本プロレスを牽引(けんいん)し、「100年に1人の逸材」と言われたスターは、現在は新日本プロレスの社長として団体の発展と後進の育成に力を注いでいます。

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「(Q.1月4日の引退試合、お疲れさまでした)ありがとうございます。でも大丈夫です、疲れてないです。(社長に)就任した時に、『疲れない・落ち込まない・諦めない』って逸材三原則があるんですけど、社長席の後ろに『疲れない』って、貼り紙をしたら『社長、それはブラックです!』って。『社員の疲れは認めて下さい』って言われちゃって、危うく“ブラックニュージャパン”になるところでしたね」 「(Q.今も貼ってる?)いや、すぐ剥がしましたよ。『社長はご自由に』って言われて。疲れないのはご自由にって」 「トップレスラーの育成というか、それはもう本当に競争なので、誰がトップを取るかは楽しみでしかないですね」

 7月6日、「仕事」に関するトークイベントに出席するため、棚橋さんが訪れた国土交通省は、2001年に中央省庁の再編に伴い、「運輸省」や「建設省」など4つの省庁が合併して誕生した霞が関でも有数の巨大省庁です。

 所管する分野は、陸海空の公共交通や道路、住宅や物流など幅広く、職員の数は地方の出先機関も合わせると約6万人に上ります。

 そんななか、今回、棚橋さんの訪問を誰よりも心待ちにしていたのは、国土交通省の事務方トップである、水嶋智事務次官でした。

国土交通省 水嶋智事務次官 「このガウンは、お手製で作ったガウンなんですけど、アントニオ猪木さんの闘魂ガウンをイメージして、自宅にあったバスローブで作ってみました。マフラーはアントニオ猪木さんの闘魂マフラーで買ったものですけど、ベルトが白だと面白くないので、自分で染料を買ってきて染めまして。後ろの『闘魂』の文字は自分でパソコンで出して貼り付けた、気分はすっかりプロレスラーです。棚橋さんとの対戦に向けて、自分自身の気持ちを高めていかないと、『100年に1人の逸材』にかないませんので」 「(Q.普段、これを着て執務することは?)まったくありません」

 大のプロレスファンでもある水嶋次官が依頼したトークイベントは、国交省の働き方改革の一環で職員の悩みの1つでもある、「仕事のモチベーション」が上がる秘訣を棚橋さんに聞くというものでした。

国土交通省 水嶋智事務次官 「お忙しい所ありがとうございます」

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「本日はよろしくお願いします。ジャージでばっちりじゃないですか」

国土交通省 水嶋智事務次官 「ばっちりですよ。ありがとうございます」

 “プロレスと国土交通省”、一見、無関係のようにみえるこの2つには、実は共通点があるといいます。

国土交通省 水嶋智事務次官 「プロレスという競技は、相手の技を受けるところから始まるんですね。相手の技を避けたり、すかしたりしてはプロレスは成り立たない。相手の攻撃を自らの鍛え上げた肉体で受け止める。そのすごみを観客の皆さんに見せる、それがプロレスの醍醐味(だいごみ)だと理解しています。行政も我々は世の中の様々な利害を調整しないといけないが、その時に国民の皆様の様々な意見をまず聞いたうえで、我々としての考えをまとめて、政策を提案していく。相手の技を受け止めるプロレスラーと、国民をはじめとする皆様の声を受け止める行政官に求められる態度は、私はすごく似ているものがあると思っています。棚橋さん自身はリングの上でも、あるいは会社の経営者としても、様々な困難を克服して今日に至っている方だと思うので、国土交通省の職員が元気になるような、お話を聞かせていただければと思う」

 会場とリモートを合わせて、約1200人の国交省職員が歓声をあげる中、ついにイベントが始まりました。

国土交通省 水嶋智事務次官 「2年前から、新日本プロレスの選手権社長さんだったのですが、とうとう棚橋さんも引退をされまして、(過去に)東京ドームでオカダ・カズチカが棚橋さんに対して、『棚橋さん、お疲れ様でした。これから俺の時代です』と、(棚橋さんは)『オカダ、悪いな。俺は疲れたことはないんだ』と」

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「そうなんですよ、僕生まれてから、疲れたことがないですからね」

オカダ・カズチカ 「棚橋さん、お疲れ様でした。これからは『逸材』に代わって『レインメーカー』が新日本プロレスを引っ張っていきますので。お疲れ様でした」 新日本プロレス 棚橋弘至社長 「悪いなオカダ、俺は生まれてから疲れたことがないんだ」

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「普通だったら『あなたの時代は終わりです』に何このやろう!ってなるじゃないですか。でも僕『お疲れ様です』 が気になってしまって。『悪いなオカダ。俺は生まれてから疲れたことがないんだ』って言ってね。オカダのあの時の顔、そっちじゃないんですけどー!って。東京ドームの満員の皆さんの前で『生まれてから疲れたことがない』って言ってしまったので、 僕はそれ以来『疲れられない十字架』を背負って生きてるんですけれども、疲れっていうのは人から見えないんですね。本人が疲れを受け入れなければ、それは疲れではないと」

 さらに棚橋さんは、人の心がストレスなどで折れそうになった時、ある表現を使うと明かしました。

国土交通省 水嶋智事務次官 「棚橋さんが時々講演で使う言葉で、『心の筋肉痛』という言葉を見つけた」

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「トレーニングをして、筋肉痛が来たらうれしいですよね。筋肉が破壊されて、大きくなる前兆なので。普段の生活の中で、仕事のミスや人からの意見と色んな所でストレスフルな世の中じゃないですか。心のダメージがある時も、色んな場面であると思うんですけれど、そういった所は心が強くなってる段階だってとらえると、目の前の困難であったりとか、ストレスも全部プラスに転換して、受け止めることができるという」

 “天性のスター性”に加え、持ち前の明るさで低迷していた新日本プロレスをV字回復させ、新しい風を吹き込んだ棚橋さん。仕事への取り組み方については、とにかく「やりきること」だといいます。

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「まず1つの目安は、100%やりきることかな。プロレスもそうです、『見る前に飛べ』って言いますからね。 僕もコーナーに登るじゃないですか、相手はやられて倒れている。飛んでみないと(相手に)当たるか避けられるか、ひざを立てられるか分からないので、とりあえず飛ぶしかないんですよね。僕の好きな言葉があって、『全力』って言葉なんですけど、その仕事が向いているかどうか、とにかく良し悪しは全力でやってみないと分からないんですよね。プロレスラーは『生き方』。良い時もあれば悪い時もあると。攻めている時もあれば、やられている時もある。けれど最後まで諦めずに勝利を目指すと。そういう生き方をしたいなと思います」

 国土交通省の職員のみならず、多くの社会人の共感を呼びそうな棚橋さんの言葉の数々。締めくくりは、棚橋さんを代表するあの決めゼリフでした。

新日本プロレス 棚橋弘至社長 「国土交通省のみなさん、愛してまーす!!」

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