芸術家の草間彌生さんが14日に都内で亡くなりました。草間さんの創作の歩みを振り返る展覧会がドイツで開かれ、入場者数の記録を更新しました。
水玉模様の触手のような造形に埋め尽くされる空間。他の展示では水玉が星のように広がり、まるで宇宙にいるように感じさせます。
ドイツ・ケルンのルートヴィヒ美術館で草間彌生さんの回顧展が3月から8月まで開かれました。
会場では草間さんの幼いころのデッサンから最新の空間作品まで、70年以上にわたる創作活動を伝える300点を超える作品が紹介されました。
展覧会には48万人以上が訪れ、美術館の開館以来、最も多い来場者を記録しました。
最後の週末には作品を一目見ようと多くの人が詰め掛け、美術館は2日間、特別に深夜の午前2時まで開館時間を延ばしました。
カタログもほかの展覧会の約4倍にあたる1万冊ほど販売したということです。
草間さんは幼いころから水玉などの模様が自分の体や周囲を覆い尽くすような幻覚を経験し、それを芸術として表現してきました。
その後、ニューヨークに渡り、空間作品や反戦を訴えるパフォーマンスにも挑戦しました。
男性中心だった当時の芸術界で、日本人女性として前衛芸術の世界に自らの居場所を切り開きました。
ルートヴィヒ美術館の副館長は今回の展覧会が美術館史上もっとも成功したものだとしたうえで、「エンターテインメント性と感動を同時に味わえる、非常にまれな展覧会」だと称賛しました。
回顧展は9月からオランダでも開かれます。