保育の需要は高まり続けています。岡山市は新年度の保育園の入園申し込み数が過去最多になったと発表しました。
(岡山市/大森雅夫 市長) 「平成29年(2017年)4月の1次申し込み数との比較で、557件増となっています」
岡山市が去年11月に、新年度に向けた入園希望を受け付けた結果、去年を557人上回る1万7568人の申し込みがありました。
去年4月時点の待機児童が849人と、2年連続で全国ワースト2位だった岡山市は、2019年度末までの待機児童ゼロを目指しています。 新年度に向けても、認可保育園の整備や幼稚園を活用した緊急預かり事業などで、新たに約1100人分の受け皿を確保しています。
(岡山市/大森雅夫 市長) 「供給の方は相当のペースで動いていますからある程度、待機児童が少なくなるのではという期待はしているところです」
加えて岡山市は、新年度から新たな受け皿として一部の認可外保育施設を「特認登録保育施設」に認定することを決めました。「特認登録保育施設」は、保育士資格を持つ職員の割合が2分の1を超えるなど一定の基準を満たしたもので、市が独自に運営費を補助します。新年度までに19施設を認定する予定です。
(記者) 「岡山市は様々な受け皿確保によって待機児童解消を目指していますが、国の幼児教育無償化の取り組みもあり、今後の需要見通しは不透明です」
国は、2019年度から段階的に幼児教育の無償化を計画しています。岡山市はこれによって保育の需要がさらに増え、2019年度末までの待機児童解消が困難になる可能性があるとみています。
岡山市の1次申し込みの結果は26日通知される予定で、2月5日までは2次申し込みを受け付けています。