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岡山市の認可保育園の申し込みが過去最多 受け皿拡大へ保育士確保の取り組み

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 「待機児童解消の壁」は保育士不足です。岡山市は新年度の認可保育園の申し込みが、過去最多の約1万8400人になったと発表しました。児童の受け入れ枠を増やすため、保育士の確保に向けた取り組みが行われています。

(岡山市/大森雅夫 市長) 「4月1日の待機児童がどうなるかは、(今年度の)551人よりは、私は下回るのではないかと思っております」

 岡山市の大森市長が定例会見で発表したものです。新年度の認可保育園への1次申し込みは1万8428人で、過去最多だった前の年より860人増えました。

 一方で、新年度までに認可保育所の新設などで、新たな受け皿1461人分を確保できるとしています。これにより 受け皿は1万8844人で、1次申し込みの1万8428人を上回ります。しかし、そのうち約1800人は希望の園に入れず「利用不可」となりました。申し込み者には24日から通知が発送されます。

(岡山市/大森雅夫 市長) 「今の段階で未入園が出てきているのは、やはり保育士の不足というのが1つ大きな要素としてあるのかな」

 岡山市は保育士不足の解消に向け、資格を持ちながら保育の仕事をしていない「潜在保育士」を対象にした職場体験を5年前から行っています。22日は、3人の潜在保育士が岡山市東区瀬戸町の千種認定こども園で保育士の仕事を体験しました。

(参加した元幼稚園教諭はー) 「幼稚園と保育園の違いを勉強したいなと思って、0~2才の経験が無いので、もしこれから保育士として働くのであれば、戸惑うかなと」

(保育士に復帰希望の人はー) 「保育士を1回、契約・パートできたので、今度は正職員でいきたいんですけど」

 岡山市のパート従業員、菊池絵美さんは今回初めて保育士の仕事するといいます。


(菊池絵美さん) 「保育士の資格は持っているんですけど、経験が全くなかったので、今後働くとなったときに何か参考になればと思って参加しました」

 菊池さんは、出産をきっかけに保育の知識を育児に役立てようと、去年、保育士の資格を取りました。22日は、1歳児のクラスを担当しましたが…

(菊池絵美さん) 「ドギマギしながら今やっているところです」

(記者) 「子どもたちと、およそ2時間一緒に過ごしてきた菊池さん。だんだんと表情も柔らかくなってきた気がします」

 岡山市によると、これまで職場体験に参加した53人のうち28人が、その後、保育士として就職したということです。市は今後も、保育士不足の解消に向けてこうした職場体験を増やすとともに、新たな事業も検討しています。

(菊池絵美さん) 「想像以上に大変だったので、今後に役立てるかなと。いつかやってみたいなと思います」

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